こんにちは!東日本営業チームの田中です。
2024年7月に訪問したスペインのワイナリー「Frisach(フリサック)」をご紹介します。
フリサックはカタルーニャ地方のTerra Alta(テッラ・アルタ)という場所に位置しています。
先日ご紹介したメンダール編(生産者訪問記 ~メンダール編(スペイン2024)~)をすでに読んでくださった方は「テッラ・アルタ」という場所名に聞き覚えがあるかも知れませんね。そのMendall(メンダール)と同じエリアになります。

テッラ・アルタをご存知の方はまだあまり多くはないようですが、メンダールのようにエネルギー満載で、とても可能性のあるエリアとされています。
ありがたいことにじっくり畑を観察できましたので、この機会にテッラ・アルタのこと、フリサックのことを是非もっと知っていただきたいなと思っています。
フリサックは、Corbera d‘Ebre(コルベラ・デブレ)という村にあり、メンダールのEl Pinel de Brai(エル・ピネル・デ・ブライ)村から車で15分ほど北上した場所にあります。この村は、1936~39年のスペインの内戦で激しい空爆を受け、当時の状況を忘れないためにその跡地が残されています。
フリサックは、当主Francesc Frisach(フランセスク・フリサック)を中心に、弟のJoan(ジョアン)も加わる、若く力強いチームです。
ワイン造りは10年程前からですが、もともと彼の家は2〜300年程前から代々この地で農業を営んでおりました。50haという広い土地に20haのブドウ畑があり、お父様の代はそのブドウを協同組合に売っていたそう。他にも果物を無農薬で作り、有機栽培の認証も受けています。そんな代々受け継がれてきた畑を、大切に兄弟たちが繋いでいるのです。

私が彼らと初めて出会ったのは、ナチュラルワインのサロン「H2O Vegetal」を訪れたときでした。ゴヨ・ガルシア・ヴィアデロ(リベラ・デル・ドゥエロの当社取扱い生産者)のブースの隣に、何とも勇ましい体格の男性が立っていて、その迫力に圧倒されているとなんとその方が弟のジョアンでした。一見やや怖くみえますが、シャイな性格でとてもやさしく、クマさんのようなどこか愛おしく感じる人柄です。

そして、途中から陽気な男性がやって来たかと思いきや、その方が兄のフランセスクでした!全く異なる性格ですが、仲はとても良さそうで、良いコンビ感を醸し出しています。
夜に地元の方たちで賑わう街中のお店でディナーを共にし、次の日の朝から畑とセラーを訪問。ちなみに私たちの宿泊先は、兄弟ふたりがリノベーションしたフリサック家3階のゲストルームに滞在させていただきました(とても快適でおかげさまで疲れが癒えました)。


モーニングではがっつりとソーセージを頂き、その後まずは畑から見学。
フランセスクが品種ごとの葉の特徴や、土の性質などを丁寧に教えてくれました。
その様子や醸造については【生産者訪問記~フリサック&ジェンマ編 後半(スペイン2024)~】にてご紹介いたします。


>>>後半に続く