こんにちは。ナチュラルワイン教室で講師を務めている遠矢です。
ナチュラルワイン教室は3年目に入り、この冬からは名古屋でもスタートしました。
受講して下さる方々の「ナチュラルワインをもっとちゃんと知りたい」という熱意に応えられる場所になるように、私自身もさらに学びを深めていこうと思っています。
前回は「ナチュラルワイン教室」が始まった経緯と目指していることについてでしたが、
今回は、私が思う【ナチュラルワインのおもしろさ】について書いてみようと思います。
私がワインの道に入ったきっかけは、1本のワインでした。
約20年前にたまたま飲んだそのワインがおいしかったことから、それまでは見向きもしなかったワインを飲むようになり、さらにはワインショップで働くことになり、という流れなのですが、その時飲んだワインはナチュラルワインではありません。
働き始めたワインショップでもナチュラルワインはほとんど扱っていませんでしたし、その存在を知ることもありませんでした。
ですが、その当時から私にとってのワインの魅力はいまも変わっていません。
それは“多様性”です。
昨今、多方面で頻繁に使われるありふれた言葉になりましたが、当時からワインの何がおもしろいのかと問われた時の答えはそれでした。
当然のことではありますが、生産者、産地、ブドウ品種が違えば味わいは異なります。
それらが同じであっても、ヴィンテージによって違いが現れます。
毎年のように新しいバリエーションが生まれ、さらに熟成によって変化もしていく。
自分でイメージしている味わいの境界線が、ワインに出会う度にどんどん更新されていくことに尽きることのない魅力を感じていました。
そして、2011年にワーキングホリデーでフランスに行ったことからさらにそれに拍車がかかりました。それがナチュラルワインとの出会いです。
それまで見てきたものでは収まらない、もっと幅広い表現があるのだということに気付かされたのです。
ワインの多様性に魅力を感じ始めていた私にとっては、それをさらに拡張してくれるナチュラルワインは、おもしろさの宝庫でした。
なぜこんなワインができたのだろう?どんな人でどんな場所なんだろう?と想像力を絶え間なく刺激してくれるので、飲んだことのないワインに出会うことがさらに楽しみになりました。
ですが、私自身にとっては、ナチュラルワインに出会うまでのワインも、同じように多様性を持つワインという飲み物のひとつで、そこには優劣はありません。
どちらかだけに偏ってしまうのは、私が感じている“多様性”というワインの魅力を自ら狭めてしまうことで、もったいないと思っているのです。
ナチュラルワイン教室は2025年4月から第3期を始める予定です。
私がナチュラルワインに感じている魅力とその実際をお伝えしつつ、ナチュラルワインを扱い楽しむ人たちが必ず出会うであろう、多様であるが故の難しさについても、考え方のヒントとなるものを提示できたらと思っています。
2025年前期のナチュラルワイン教室は現在受講者を募集中です。
開催日程など詳細はECサイト「タベルとミンナヴィレッジ」内でお知らせしています。
https://tabemin.com/f/naturalwine-class_2504
また、公式LINEアカウントからのお問い合わせも可能です。
ご参加をお待ちしています!